2017/09/12 23:01
この記事を書き始めたのは2017年9月11日。(途中で寝落ちしましたが)
東日本大震災から6年半。2万人以上の方々が仮設住宅で生活しておられるとのこと。
6年半だよ6年半。いまだに仮住まいを余儀なくされてる人々がいる。
私、兼九商店店主・唐繰屋九太郎の本業は建具屋勤めのサラリーマン。
室内用ドアを1日300枚ほど作ってる工場でNCオペレーター兼プログラマーやってます。
ちょうど今、災害公営住宅の建具の仕事が入ってます。いわき市と大槌町の。
待ってる人がいるんだよね。復興住宅出来るのを。6年半も。
もどかしく思いながら建具作ってます。
私、現職に就く前は大工やってました。家業が大工だったので手伝ってた感じ。
転職後も、たまーに親父の応援で建築の現場入ることもあったり。
現場って、工場で動くようには動けないんですよね。フットワークこんなに悪いんかと。
動線も限られ、足元もよくない。
現場ってハードだよね、と改めて思ったり。建具工場もハードだけど。
前置き長くなりましたが、ハードな扱いにも耐えうる?充電専用ケーブルを作ってみたので紹介させてくださいね。
極太。
きっかけは、冗談半分で作り始めた
こたつ線の充電ケーブルなんですよね。
地味に評判いいんですが(笑)
見た目のインパクトもさることながら、「丈夫でいいね」と言ってもらえて。
とあるお客さんが見せてくれたiPhoneの純正ケーブル。端末側コネクタ付近のケーブル被覆が破れてたんです。
iPhone純正ケーブルではよくあることらしいですね。
丈夫なケーブルの需要あるのね。
でも、丈夫さを求める方にはちょっとインパクト強すぎ。
丈夫さか。
(´-`).。oO(どうせなら最強のやつ作ったろ)
工事現場で踏まれても簡単には破れないやつを目指してみました。
(いつも目指すところがフツーじゃない唐繰屋です)
丈夫なケーブルの選定。
電動工具のやつ使いましょう!丈夫いでぇ。
これにUSBとかのコネクタつなぐってんだから頭おかしいですはい。
いくらケーブル頑丈でも、コネクタの接続部がヤワくては話にならぬ。
充電器側USB接続部はブリキ板巻で、シリコン充填してやろう。
ブリキ巻きに開けた注入口から、シリコンコーキングをタップリ。
iPhone側のlightning端子は、これはコタツ線ケーブル(スリムタイプ)開発時に確立しています。
microUSBコネクタにケーブルをハンダ付け、
microUSB-lightning変換アダプタ(MFi認証品)と接続してから
ポリプロピレン(PP)の板でサンドイッチ、
熱収縮チューブかぶせてガッチリ加熱すると、PPが軟化してくれる。
そこへ収縮チューブが締め付けてくれるのでま~るく収まる。
熱収縮チューブのことを仁鶴師匠と呼んでます。嘘です。
しっかり固まってます。
現場用なら耐水性はあるのか?と言われそうですが、コネクタの水濡れとかは対処のしようがないので、
正直耐水性はないです。
水に濡れた状態で充電は危険なので絶対にやめましょう。感電とかではなく。iPhone壊れます。
ケーブルの踏みつけ耐性はある程度ありますが、コネクタ部は普通のコネクタです。
踏みつけたり、ぶつけたり、ペンチで潰したり玄能で叩いたりしないようお願い致します。
iPhone用の他に、Android用のmicroUSB仕様もございます。
充電専用で、同期はできませんので予めご了承ください。
現場のハードさを知ってるつもりの元大工さんが本気出したケーブルです。
現場に持ち込むと、たぶん紛らわしいと思いますが(笑)
丈夫さにはそこそこの自信があります。
充電ケーブルの破損にお悩みのハードな職人さんに捧げます。
ちょっとゴツすぎるんじゃないの?と思われる方々もいらっしゃると思います。
もっと細いケーブル(マイクロホン用シールド線)を使った頑強ケーブルも計画してます。
しばらくお待ち下さいね。